絵具の調整をしてみる

Watercolor

以前にハンドメイド絵具に興味があってJasper Stardustのハーフパンを2色購入しました。

顔料にグリセリン、蜂蜜とアラビアガム等で作られているという絵具です。

普段使うメーカーのハーフパンと比べてもとても柔らかくて溶けやすいので色を取るのが楽です。

ただ、粉っぽくなるのと定着が弱い事からメディウム等を添加した水で描くようにしていました。

使いながらふと、あらかじめ混ぜておけば楽そう!と思ったのでお試しです。

まずは1g計量。

Burgundy’s Brotherという色です。

こちらの絵具は柔らかいので調色スティックで崩すことが出来ます。

* ハンドメイド絵具が全て柔らかいかは不明です。

水を少量ずつ添加して柔らかめにしてからQORのWatercolor Mediumを3滴とSynthtic Ox Gallを4滴添加してハーフパンに詰めました。

Watercolor Medium : 透明度をあげ色ののびを良くする

Synthetic Ox Gall : 定着を良くし広がりを良くする

他メーカーのOx Gallは使ったことがないので分かりませんが、QORのSynthetic Ox Gallはぶわっと広がる感じがします。

次はGhost Sageという色。

トレーシングペーパー上で作業したらやりにくかったので今度はハーフパンに入れて混ぜることにします。

こちらも水を少量添加して柔らかくしてから調整。

比率を変えて、Watercolor Medium 2滴とSynthetic Ox Gall 4滴を添加。

各色左側がオリジナル、右側が調整分です。

Burgundy’s Brother

上2枚がムーランドゥロワ

下3枚がホワイトワトソンです。

1番上のみ塗った直後に水スプレーをしました。

2番目が3本線を引いて3本目の端を水を含ませた筆で撫でました。

調整後は色延びが良くなり粉っぽさがなくなりました。

粒子が細かくなって見え、彩度もあがって見えます。

 

Ghost Sage

こちらも上2枚がムーランドゥロワ

下3枚がホワイトワトソンです。

比率を変えたのと元々の違いの為か変化は少なめ。

1番上の水スプレーが一番判りやすいです。

が近くで見ると・・・

調整後が幾分か彩度が上がり粒子が広がりやすくなっています。

実際には粒子サイズが変わるわけではない筈なので広がりやすさでダマになりにくくなったと感じました。

彩度は紙に深く定着(?)する事であがって見えるのかな?

ストラスモア紙が塗った時に色が深く入ると感じるのですが発色としては鮮やかに感じるのに似た感触です。

コメント

  1. saito より:

    突然失礼します。
    オックスゴールはQoR Synthetic Ox Gallしかだめでしょうか?
    Watercolor Mediumはアマゾンで売っていますがSynthetic Ox Gallは売っていないので他のメーカー(液体で手に入るのはホルベインくらいしか思いつきません。W&Nでもありそうですが)でもいいでしょうか?
    BRUSHOとインミンブルーがあるのですがアラビアガムでやるのとどちらがやり易いと思われますか?
    お時間あるときにでも教えていただけると大変ありがたいです。

    • 7tokino より:

      はじめまして、こんにちは。

      まず、今回の調整についてですが・・・
      全くの素人の思いつきでやっています。
      残念ながら私はOx GallをQOR のSynthetic Ox Gallしか持っていません。
      けれどメーカーによって多少の違いはあれどは基本的に効果は一緒なので大丈夫だと思っています。

      調整について
      BRUSHOとインミンブルーは使ったことがないので絵具の調整のことだけですが、やり安さだけで考えるとウォーターカラーメディウムにはアラビアガムが入っているのでアラビアガムのほうが調整しやすいと思います。

      今回アラビアガムでなくてSynthetic Ox Gallを使ったのはQORの染み込むように広がっていく感じが好きなことやシュミンケの水彩が全ての色にオックスゴールを配合しているらしいということからです。

      ・アラビアガムは糊として定着
      ・オックスゴールは染み込むことで定着
      と思っているので使用した時に欲しい効果で選んでいます。

      それにしてもインミンブルーお持ちなんですね。
      実物を見たことがないので羨ましい限りです。

  2. saito より:

    お返事ありがとうございます。
    やはりアラビアガムの方がいいのですね。
    一応やってはみたのですがインミンブルーは高価な割に色としてはがっかりでした。(まだ残っているのでおすそ分けくらいでしたらお送りできます)
    輸入の群青と同じような色合いで群青は水で溶くだけでいいので、そちらの方が使い易いです。
    BRUSHOはあれから調べた結果水だけで溶く事が出来るようです。
    シュミンケのアクアブロンズのゴールドとシルバーも購入したのですが使いどころを考えてしまいほとんど手つかずで残っています。

  3. 7tokino より:

    インミンブルー、気になりますが顔料に手を出してしまうと大量に絵具が出来て困ってしまいそうです。
    練る道具を揃えるだけでも高価ですし・・・。
    年内にターナーがインミンブルーの水彩(とアクリルガッシュ)を発売するらしいのでそれを待ってます。

    BRUSHOは水彩パウダーなんですね。
    使い方としてはアクアブロンズと似た感じでしょうか?
    アクアブロンズは水彩の金や銀よりは金らしく箔よりは手頃と思い入手しましたが、絵に使ってみると金の難しさを実感しました。

  4. saito より:

    ターナーがインミンブルーの水彩(とアクリルガッシュ)を発売!
    私も待てばよかった・・・。
    BRUSHOはアクアブロンズより使い易いと思います。

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